はじめに
会社で嫌なことがあり、こんな会社辞めてやると思った方への記事です。
転職エージェントの宣伝が、いろいろなところでみかけられるようになってきました。
転職をすることは一般的になりました。転職は大きく人生を変えていくきっかけになります。
今の会社を退職した後に「失敗した。前の会社の方が良かった」と思っても、時は戻せません。
転職活動を始める前にやることがあります。
付け加えて、働きながらの転職は使える時間にも限界があります。
やみくもに行動するのではなく、必要な行動を丁寧に見極めて一歩一歩進めていきましょう。
この記事では、活動を開始する前に、自分を見つめること、状況を冷静に判断できるようになるために役立つことを書いています。
この記事を書いたのはこんな人
50代女性、個人的にブログを書いています。
転職・就職経験は・・・
正社員として7社(日系企業3社、在外日系企業1社、在日外資系企業3社)の経験と、
公益財団法人の契約職員(準公務員)、派遣会社3社からの派遣社員の経験もあります。
※7社での正社員経験、うち2社は、勤続12年と勤続8年です。
転職活動とは何かを振り返る
転職活動とは、求人に応募した人と募集職種を当てはめる、ジグソーパズルのようなものです。
求人を出す会社がパズル側で、応募者はピースで表現できます。
応募する自分はピースで、会社という本体に空いている穴を埋めるために採用されます。
求人を出す会社は、なるべくお金や時間をかけずに空いた穴を埋めることができるピッタリのピースを探しています。
採用される時というのは、パズルにピースがピタッと合致したときです。
理想は、色彩も形もぴったりあっていることです。
現実、採用された会社で育成されいてない限り、最初からぴったり合うなんてことはありません。
よってまずは、ぴったり合いそうな人物を採用し、入社後に、色や形を調整してもらい、会社に役に立つように変容してもらうのです。

転職しやすい職種は現職と同じ
転職活動をした場合、どんな求人に応募できるか考えみます。
一般的には、現職と同じ職種への転職が最もハードルが低くなると言えます。
パズルとそのピースの例で考えてみます。
会社は、なるべく空いている形のピースだと思われる人を採用したいと考えています。
ピースの形を作っているものは経験です。
会社は会社が求める形、つまり求める経験を持っている人を採用します。
未経験者を採用し、教育や研修という時間やコストがかかる部分を、求職者の経験を買うことにより代替しようとしているからです。
よって、転職先は今の職種と同じような職種へすることが最も簡単になります。
現職と同じ職種で転職する場合に発生する問題
経験者採用というと、現職とほぼ同じような職種に応募することが多くなります。
同じ職種に転職する場合、いくつかの問題が発生します。
同じ職種で転職しようとした場合の問題 〜その1〜 納得感のある転職理由がない
現職とほぼ同じ職種で転職する場合には問題が発生します。
ここで再び、企業の立場で考えます。
書類審査を通したのは、募集している求人にピッタリ合いそうな人物だからです。
しかし、採用担当者の立場に立つと気になることがあります。

同じような仕事に応募して、この人物はなぜ転職活動をしているのだろう
この回答に関して、採用担当者を納得させる必要があります。
この採用担当者に回答する転職理由が



今の会社と社風が合わないからです
となると採用担当者は



うちの会社の社風と合わなければまた転職するのだろうな・・・
と思ってしまいます。また、



仕事に時間が取られすぎていて、ワークライフバランスが悪いからです
という回答であったとすると。



うちの会社でも忙しい時は忙しいからな・・・
と思います。さらに回答が



お給料を上げたいからです
とすると



給料は同じぐらいしか少なくしか出せないな・・・
という状況になります。
同じ職種で転職しようとした場合の問題 〜その2〜 同業他社へすぐには転職できない
企業は蓄積されたノウハウの塊です。
勤めていらっしゃる会社は、市場に価値を提供して成り立っています。今までその企業が経験してきたノウハウを利用して価値を提供しています。
会社で働き、「なるほど」と思ったことは一つや二つではないはずです。それがその会社の価値だからです
そのノウハウを、転職した人により、競合他社へ持ち出されたらそれは企業にとって相手を強め自分を弱くすることなので何としても防ぐ必要があります。
よって大抵の会社は、「競業避止義務(きょうぎょうひしぎむ)」を社員に課しています。
同業他社への転職をする場合、規則や誓約した期間が明けた後になってしまうこともありえるのです。
同じ職種で転職しようとした場合の問題 〜その3〜 前職の機密事項は経験にはならない
競業避止義務により一定の期間が経過した後、同業他社へ転職したとしても、前職で知り得た機密事項を開示することはできません。
その機密事項があるから成果が出ていたような場合、機密事項が全く使えないので、前職と同じ成果をすぐには出せない可能性もあります。
簡単に転職活動を始めることはおすすめできません
思いつきで転職活動を始めると、同業他社の同じ職種への活動になってしまいます。
そこに転職という労力をかけてまで異動する意味があるのかは、見定める必要があります。
なので、転職活動を始める前に、自分がどうなっていきたいのか、理想の自分になるための道の上に
応募しようとしている企業があるのかどうなのかを、きちんと考えましょう。
私の意見ですが、なりたい自分へ向かうための転職である場合、同じ職種で異動ということはないです。
なぜならば、同じ職種でなりたい自分へ向かえるなら、今すでにその道の上にいるから転職の必要はないからです。
なりたい自分に向かっていくための転職活動は、簡単ではありません。
簡単ではありませんが、転職はなりたい自分へ向かうための貴重な機会です。有効に使うべきです。
応募する会社を調べる方法
なぜその会社へ就職したいのかを明確にするには、相手をよく知る必要があります。
一つの方法として、会社のホームページをよく読みます。
製品を出している場合はカタログもダウンロードします。
そのほかできることは、その会社の従業員、元従業員の口コミを読むことでも調査することができます。
口コミサイトを利用して、その会社の従業員、元従業員の口コミを読む
会社のリアルが書き込まれいてる口コミサイトを読むのも実態を理解することができます。
自分が働いていた会社や、働いている会社の口コミを確認すると、なるほどと思うので実情に近い口コミから会社の社風を垣間見ることができます。
現職とは全く異なる職への転職は全く相手にされない
経験者採用の場合、企業は人材を育成するよりあなたがしてきた経験を買い時間を短縮したいのです。
そうなると、未経験の分野での応募は企業へ売れる物を持たないことになります。
未経験の方向に進んでいきたい場合には、売り物もないことですし、方向転換を行うせっかくのチャンスなので何をしたいのかじっくり考えてから行動することをお勧めします。
ただ、常に人材が足りていないIT関連や介護関連の仕事は未経験でも簡単に転職ができると思います。
別の仕事をしてみたい。手っ取り早く進むためにITや介護の仕事に就くのではなく、本当に自分がITの方向に進みたいのか、介護の方向に進みたいのかは見極める必要があります。時間をとりましょう。
時間をとり、自分がどうなりかいのか書き出してみましょう。書くことにより、自分が向かって行きたい方向がわかります。
自分が向かう方向を見据えながら、次の手を考えましょう。
次の手についてはまた書きますね。
まとめ
- 現職と同じ職への転職が簡単
- 同じ職への転職の場合、会社を退職したいポジティブな理由が必要
- 未経験の分野へ挑むなら、今の自分を言語化してみてから方向を決める