この記事を読むとわかること
この記事は、リクルートエージェントに自分の情報を登録するべきかどうかを迷っている方に向けて書いています。
私にとって、リクルートエージェントは、お勧めのエージェントではありません。
リクルートエージェントがどんなサービスを提供しているのか、リクルートエージェントを利用することが最適な人と、私のように利用には適合しない人の特徴について述べていきます。
そして、なぜリクルートエージェントがお勧めの転職エージェントではないかの理由を述べます。
また、使わない場合の代替案をご提案します。
この記事を書いたのは、こんな人
このブログを書きました。
転職は時間も労力も心のエネルギーも使います。
できる限り短時間で労力をかけることなく、満足のいく転職をしましょう
リクルートエージェントについて
リクルートの転職斡旋実績は業界トップクラス
リクルートエージェントは株式会社リクルートが運営する職業紹介サービスです。
就職や転職の斡旋業の老舗であるリクルートは、 誰でもが、就職や転職を考えた時に何かしらはお世話になる会社ですよね。就職、転職業界を牽引する企業体で歴史もあります。
実績も、厚生労働省職業安定局が運営する人材サービス総合サイトの職業紹介事業 の部門で検索すると最上位の事業者として、株式会社リクルートの千代田区の住所の事業所が出てきます。(2024年8月現在)
そのリクルートが運営する転職エージェントがリクルートエージェントです。
リクナビNEXTとリクルートエージェントの違い
リクルートの運営する転職斡旋サービスにはリクナビNEXTもあります。
私の、数多い転職経験から、リクナビNEXTの利用は必要で、リクルートエージェントの利用は不要だと思っています。
リクルートエージェント不要説を説明する前に、2つのサービスの違いを認しましょう。
比較項目 | リクルートエージェント | リクナビNEXT | |
---|---|---|---|
サービスの利用者 | 転職希望者 | 転職希望者 | |
サービス内容 | 最適な求人の紹介 | 求人広告の提供 | |
コンサルタントの有無 | 有 | 無 | |
費用 | 支払人 | 求人募集企業 | 求人募集企業 |
支払タイミング | 内定者が就職した時 | 広告掲載契約時 | |
金額 | 非公開 | 18万円以上 | |
求人企業の初期費用 | 発生しない | 発生する | |
利用者への費用 | 発生しない | 発生しない |
私たち求職者にとって影響があるところは、応募する会社をキャリアコンサルタントのアドバイスを元に決定するか、
自分で探して応募し、結果も自分に直接返ってくること、といった違いがあります。
リクルートエージェントが提供しているサービスと特徴
リクルートエージェントを使わない説を理解いただくためにまずサービス内容から確認しますね。
リクルートエージェントのホームページの「転職支援サービス利用規約」に書かれているサービス内容です。
サービスを提供するかどうかはリクルートの判断で決定すると書かれています。
a.利用者から受領したお申込み内容と求人企業から受領する求人条件との照合、ならびに照合結果に基づく求人情報の提供
b.求人企業から受領する求人条件に適合度が高いとリクルートが判断する利用者に対する求人応募勧誘
c.応募手続きの代行
d.電話や面談による転職相談の実施
e.担当キャリアアドバイザーによる転職活動支援
f.その他利用者の転職に有益とリクルートが判断する一切のサービス(リクルート等の個別サービスの利用案内も含みます。)
(出典:リクルートエージェント転職支援サービス利用規約 3.(サービスの提供)
リクルートエージェントの3つの特徴
ホームページには、リクルートエージェントの3つの特徴が記載されています
- 最大規模の求人数
- 求職者に嬉しい、簡単に職務経歴書を入力できる転職支援システム
- 転職に役立つ、 充実したセミナー の実施
利用者目線でのリクルートエージェントが提供するサービスについて
求人の紹介について
紹介可能な求人の多さがリクルートエージェントの強みです。
老舗の 職業斡旋事業者であるリクルートが収集する求人情報はどこよりも充実しています。
多くの求人情報から転職先を探したいのであれば利用するべきだと思います。
利用している時に「求人情報は名前の通った会社が多いな」と思ってました。
サービスの提供について
利用した経験を前提にお伝えしますと、リクルートエージェントのコンサルタントから、強み発見のようなサービスは受けた事はありません。
応募や面接に対するアドバイスについてもいただいた記憶がございません。
転職は個人個人それぞれのものです。なので、利用者の属性によってどんなサービスを提供するかが異なるというのは当然のことです。
どんなサービスを求職者に提供するか、しないかの判断は全てリクルートが行うという契約のようです。
口コミ情報をみると、人によって提供されたサービスが違うのは、そもそも契約どおりということですね。
利用規約からもリクルートエージェントにとって、魅力がない人物に対しては、力を入れないと言う姿勢が読みとれますよね。
自分がリクルートにとって魅力のある人物だと自信のある方は利用してみてはいかがでしょうか。
リクルートエージェントの利用が適しているのはこんな人
以上のことから、私が考えるリクルートエージェントの利用が適切だと思う人物像をお話したいと思います。
3ヶ月以内に絶対転職すると決意した人
リクルートエージェントの利用規約には、サービスを提供する期間は、原則として3ヶ月と書かれています。
よって、3ヶ月以内に絶対に転職すると決意している方と相性の良いサービスです。
逆に言うと、転職するかどうかを迷っている場合には、絶対に登録してはいけない転職エージェントだといえます。
リクルートエージェントにとって魅力のある人
リクルートエージェントにとって魅力のある人とはどういった人物でしょうか?
年収が高い人
転職エージェント は、 利用者が就職した場合に成果報酬が発生する収益構造です。
その収益構造を前提に、転職エージェントの立場で考えると、 売り上げに貢献する、年収の高い人のサポートを優先度高く対応したくなると思いませんか?
スペックの良い人
リクルートエージェントの立場からすると3ヶ月以内に転職を成立させなければ売り上げが上がりません。
3ヶ月以内にスムーズに転職が完了すると考えられる人の優先順位も高いと思います。
スムーズに転職が完了する人物像を冷静に考えて見ます。
すると学歴や職歴につまずきがなく、さらに転職する理由も、前向きな”スペックの高い”方ではないかなと思います。
オンラインセミナーを受講したら行動できる人
リクルートエージェントには応募書類作成や、面接準備についてのオンラインセミナーがさまざまな時間帯で数多く開催されています。
これらのセミナーを受講することにより、応募書類の作成や面接準備に関して、専門家の視点を入れることができそうです。
手取り足取りのサポートではなく、セミナー受講をきっかけとして自分で考えて行動できるタイプの方は、リクルートエージェントの利用が最適と思います。※セミナー受講はリクルートエージェントにプロフィールの登録が必要です。
リクルートエージェントについて口コミサイトに寄せられた評価
私見ばかりではなく口コミサイトの皆様の意見も見ていきましょう。
みん評判 リクルートエージェントの口コミ 満足度高い
満足
細かいところまで親身に返信してくれたりする。職務経歴書や面接対策など添削してくれる。求人も圧倒的に多いし、日本のエージェントの中では一番だと思う。ここをメインに利用して他社をサブに利用するのが良いかも。
押し付けは決してせず、とても親身になって聞いて下さりました
(前略)とにかく今の状況から逃げたいという思いで心身ともボロボロの状態で面談してもらったのですが、転職はいつでも出来るから焦らず今はとにかく休養をとった方が良いと親身になって心配して下さったのが印象でした。(後略)
転職はよいエージェントと出会うと成功する
大手だからという理由で3社の転職エージェントに登録をしました。その中でもメールのレスポンスが早く、実際にお会いした方の対応からリクルートエージェントに決めて活動を行いました。(中略)また話の中で今まで考えなかった職種が候補に上がったりしたので自分だけで転職活動をするより、可能性は広がると感じました。(中略)本質的には教育業に向いていることが分かり塾を運営する会社に転職しました。転職エージェントを利用し自己分析できたおかげで今でもやりがいを持って仕事を続けています。
みん評判 リクルートエージェントの口コミ 満足度低い
残念でした。
数打てば当たる、の考え方です。自身のやりたい事、希望も伝えたのですがやりたいことというよりは今までの自身の経歴から受かりやすいところをたくさん紹介してくれ、20〜30社ほどエントリーしてくれとの案内される。(中略)
15社面接を辞退し、リクルートエージェントを退会。1からきちんと自分の本当にやりたいところを自分で探しエントリーして就職活動を終えました。
人に頼らず自分でやりたいところをちょっとずつ受けるほうがわたしには合っていました。
キャリアアドバイザーが役に立たない
履歴書と職務経歴書について、見栄えだけで変えて、中身については一切添削なし。
求人内容に関しては、こちらからメールで問い合わせしないと教えてくれない。
面接日程決まってもこちらからメールで問い合わせしないと面接対策のサポートしてくれない。
面接対策のサポートだって、動画と資料送ってくるだけ。(中略)
自分で企業様と面接日程について調整して、自身で就職活動するのと変わらないような気がする。
高圧的かつ失礼
最初の面談からかなり高圧的でした…(中略)
私の過去の経歴を間違えて覚えていたのか実際よりも勤務年数を短くとらえており、1年未満の経験では企業は能力として評価しません、と言われました。(中略)希望勤務地から100キロ以上離れた勤務地の企業をバンバン送ってくるし…とにかく焦らされ、嫌な思いをさせられただけで何の役にもたちません
リクルートエージェントを利用しない場合の代替案
リクナビNEXT+独立系のキャリアコンサルタントの組み合わせ
人によってはリクルートエージェントを利用する事は最適ではないということはわかっていただけたかと思います 。
でも、リクルートが収集する巨大な求人情報の検索で情報を収集することには魅力があります。
実はリクルートエージェントが保持する求人情報はリクナビネクストでも確認することができます。
前述したように、リクルートエージェントは転職エージェントではありますが、求職者にとって嬉しい「応募書類のレビュー」や「擬似面接のサポート」は手薄な場合もあります。
なので、 経歴の棚卸しや疑似面接のサポート等が必要な場合には、独立系のキャリアコンサルタントに依頼する。そして実際の応募はリクナビネクストから行うという方法で転職を進めていくのはいかがでしょうか?
Google検索+独立系のキャリアコンサルタントの組み合わせ
求人情報だけを見たいと言うのであれば、Google検索で 求人情報+自分が必要とするキーワードでも、 情報を収集することができます。
ただ、この方法は労力がめちゃくちゃかかります。Google検索で応募したい求人情報を見つけたとしても提供している転職サービスには別々に、自分のプロフィールを登録する必要があります。
Google検索で見つけた応募したい求人は、自分が利用しているサイトに情報の登録がないかまず確認しましょう。
次にどんなサービスを提供しているかを確認してから登録しましょう。
応募のために安易に登録してしまって、その後不要な面談やスカウトメールが止まることなく送られてくることを防ぐためです。
そのサービスのみが提供している求人情報であるなら、その転職サービスに登録しましょう。
自分に合ったエージェントを探す
転職エージェントが保有する求人数が多いことは、多様な求人がから自分が望む転職ができそうと思わせるポイントです。
しかしよく考えてみると、求人が多い転職エージェントのサポートを得ることが、直接的に満足のいく転職結果と結びつくわけではありません。
最も重要なことは、自分がどのような仕事をしたいのか、そのために活かせる自分の強みや経験はなにかをきちんと掘り下げること。
その自己理解があった上で、自分にぴったりの求人と出会うことが理想です。
自分に合ったエージェントを探すことについてはこちらのページも参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今つらくても、すぐに転職に向けて走り出さないで!
転職は人生を変化させる良い機会です。
戦略を練って活動しましょう。